高齢者の増加、介護職従事者の不足、介護職従事者の腰痛の持病化などの
問題を解消するため、経済産業省が行っている「ロボット介護機器導入実証事業」。
介護施設として、福智園でもここで指摘されている問題を抱えています。
そこで、
製造事業者・仲介者・介護施設の三者が、ロボット介護機器導入実証チームを作り、
介護現場にロボットを普及させるための「ロボット介護推進プロジェクト」に、
介護施設として、福智園も参加させていただくことにしました。
今回チームを組ませていただいたのは、マッスル株式会社さん。
開発しているロボットは、移乗介助ロボットの、
ROBOHELPER 「SASUKE」です。
12月9日に、導入に先立ち、使用方法の講習会に来ていただきました。
食堂に、ベッドを設置しての講習会です。
スタッフたちが、興味津々といった感じで、身を乗り出して見つめる中、
「SASUKE」が動き始めました。
ゆっくりとした動きで被介助者を持ち上げます。
未知のものに、被介助者役のスタッフは、
少し緊張して、表情が強張っておりますが、
スムーズに車イスへの移乗が成功。
介助する側の腰等の身体への負担が減るのはもちろん、
優しく布に包まれて持ち上がるので、起こされる側にとっても、
負担は少ないのではないかと感じました。
しっかりと使い方を覚えて、安全に使えるよう、
機器の導入後は、園内での講習をしっかり行っていきたいと思います。
また、ロボットといっても、スタッフが付ききりで操作するものであり、
あくまでも介助するのは介助者。
便利な技術をどのように生かして、ケアをより良いものにしていくのか。
単に操作方法を覚えるだけでなく、ケアの在り方を常に考えながら、
ロボット介護を利用していけたらと思っております。
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