Noticeが注目される一つの理由に簡単で一瞬で記録ができることが挙げられます。
10秒程度で記録ができるので、負担を劇的に減らして余裕を生み出すことができます。
実際に、福智園でのデータを見て見ましょう。横軸が記録にかかった秒数、縦軸が件数のグラフを描いてみると5秒が最頻値になっていることがわかります。
(この計測は、正確な測定が難しいため実際の記録にかかる時間よりも長めに見積もっています。)
福智園のスタッフの多くは、ITリテラシーが高くはありません。スマホを持っていても使いこなせていなかったり、そもそもスマホを持っていないスタッフも何名かいます。それでもほとんど全ての場合で10秒程度で記録が終わっています。もちろん、申し送りや詳しいコメントを書きたいこともたくさんあります。その場合は、もう少し長めの時間を要しますが、音声認識の機能を使うことでその時間も圧縮することができます。
記録時間が短くなると、実は…
福智園では、長い間紙で記録を取ってきました。大手の介護システムで電子化しようとしたこともありましたが、結局楽にはなりませんでした。紙でしていた時も、一般の記録システムでも、結局残業をして記録をおこなってきました。
Notice導入によって記録のための残業が完全に無くなったことはもちろん素晴らしいことでした。でも、それ以上に興味深いことが起こります。
それは、記録の量が増えること、記録の内容が深まること、そしてその結果としてのケアの質向上でした。
記録の時間が短くなれば、当然いろんな記録を手軽にその場で完結できます。ちょっと気になることも記録したり、ちょっと詳しく書いたりする余裕が生まれました。その結果、ケア会議の議論が活発化します。記録のための記録ではなく、ご利用者様のための記録へと変わりました。